2004年に「発達障害者支援法」が制定されてから、今まで見過ごされていた大人の発達障害にも注目がされるようになりました。
令和元年時点では、日本国内で療育手帳を持っている人口は1,151,284人、精神障害者保険手帳を持っている人口は1,135,420人と判明していますが、この人数はすでに診断済みの人数で実際にはもっと多くの人数がいると考えられます。
最近では、発達障害も障害ではなく個性として扱われるようになりましたが、実際に発達障害を抱えている方は苦手なことが多いので、「一人暮らししたくても不安」「自信がない」と思う方はいらっしゃるのではないでしょうか。
ですが、どうしても一人暮らしをしなければならなくなってしまうことも出てくることもあると思います。
この記事では、
・発達障害を抱えている方が一人暮らしをした場合に起こる問題と対策
・アパート以外の生活の仕方
をご紹介しています。
まずは、発達障害を持っている人が1人暮らしをしたら、起こる問題をみていきましょう。
発達障害を抱えている方が苦手なものとして多くあげられるのは、
の3点です。
その他にも、ADHDの方は衝動性の強さ、ASDの方はこだわりの強さが理由で起こる問題もありますが、発達障害全体の共通ということではこの3点が多いと思います。
実家暮らしの間は、自分の好きなように給料を使うことができましたが、一人暮らしを始めたら、そうはいきません、
最低でも、毎月これだけ費用はかかります。
・仕事で大事な約束の時間に遅刻してしまい信頼を失う。
・大学の講義の時間に遅刻して単位が取れない。
など時間の管理ができないと、未来に大きな影響を与えてしまうことがあるので、注意が必要です。
一人暮らしをする前に、自分の苦手をリストにして、練習しておくことがおすすめです。
例えば、
・金銭管理が苦手な人は、先取り貯蓄を利用して、強制的に貯金ができるシステムを作っておく。
・朝起きるのが苦手な人は、アラームが何度もなるように5分間隔でかけておく。
・物の管理が苦手な人は、物の定位置を作る・チェーンやストラップで身に付けるようにする。
また、携帯から探しものをできるようにする(例:air tag)など探し物を見つけやすい工夫をしておくことも安心ですね。
他にも、方法はたくさんあるので自分にあった生活の工夫を見つけるのはいかがでしょうか。
ここまで、発達障害者の特性から起こり得る問題点をあげてきましたが、この問題点を
解決できる方法があれば、安心して一人暮らしたできるということにもなります。
一人暮らしのメリットはこちら▶︎発達障害でも一人暮らしはできる! 〜メリットとやるべきこと〜
発達障害を抱えている方には、アパートに住む以外にも2つのおすすめの一人暮らしの方法があるので、1つずつ詳しくご紹介していきましょう。
まず、1つ目は自立支援型グループホームに入所することです。
グループホームは、同じように発達障害を抱えている方たちと共同で生活する施設なので、発達障害を抱えている方でも安心して生活することができますよね。
また、自立支援型グループホームでは自立をすることを目標にしているので、支援を受けながら一人暮らしができるのも大きな魅力ですよね。
まずは、グループホームのメリットとデメリットについてご紹介していきましょう。
・発達障害の性質を理解しているスタッフがいる
・同じような悩みを抱えている人が多いので、気分的に安心感がある
・自立するための手助けをしてくれる
・全国的に施設が少ない
・障害が軽度だと利用ができない施設もある
・利用期間が決まっている施設がある
・アパートでの一人暮らしよりも入居費用が高いこともある
メリットは、発達障がいに対しての知識を持っているスタッフがいるので、助けてもらえるところです。
また、同じような困りごとを抱えている人が多いので、悩みの相談がしやすいのも助かりますよね。
その他にも、自立をするための支援をしてくれるの点は、最大のメリットだと思います。
ですが、
・全国的に施設数が少ないので状況によっては障害が重度の方が優先して入所になること
・精神障害者保健手帳対象を持っていない方は利用することができない
・入居期間が決められている場合があるのもデメリット
・グループホームによって1人暮らしをするよりも費用が高い場合がある
1人暮らしをする必要はあるけれど、精神障害者保健手帳対象を持っていない方、すぐに引っ越しが必要な方には向いていない施設ですね。
続いて、2つ目はシェアハウスに住むという選択肢です。
シェアハウスとは、一軒の家を数人で借りて住むという住み方で、2010年代からは同じ趣味を持つ人が多く集まるコンセプト型シェアハウスが増えています。
最近では、管理人が自分の持つスキルを教えてくれるシェアハウスも登場しているので、セカンドハウスとしても人気が高いですよね。
続いて、シェアハウスのメリットとデメリットを見ていこうと思います。
・困りごとがあった時に助けてもらえる
・入居期間の期限がない
・生活にかかる費用はアパートで一人暮らしするのとほぼ同じくらい
・他の入居者との相性によって困る可能性がある
・特性に合うシェアハウスを探すのが大変
まず、シェアハウスの大きなメリットは、入居期限が決まっていないというところです。シェアハウスには、アパートと同じで入居期間がありません。
なので、合わないと感じたら気軽に移動することができて、空室があればすぐに入居できるのも大きな魅力ですね。
また、家具や家電がすでに用意されているので、引越しの荷物が少なく移動できるのもシェアハウスならではのメリットです。
その他にも、他の入居者が一軒の家に住んでいるので、助けを求めることができることがあるというのもメリットではないでしょうか。
ですが、全てのシェアハウスで発達障害の方に向いているわけではありません。
・先に入居している方との相性によっては苦労することがある
・トイレや風呂場などの施設が共有なので、行動の順番にこだわりがある方には困ってしまうこともある
・シェアハウスのルールが理解できない(納得できない)
など、トラブルになってしまうこともあるでしょう。
ですが、シェアハウスに住んでみたいという方、もしも発達障がいに理解があるシェアハウスがあったらいかがでしょうか?
ここまで読んできて、自分は一人暮らしができるのか心配と感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
・精神障害者福祉手帳の条件を満たしていない方
・一人暮らしに慣れるまでちょっと不安な方
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シェアハウス・ヴァンの魅力は、
・家具家電、wi-fiあり
・少人数制(個室数:3部屋)
・管理人以外にもサポートスタッフが在籍
と一人暮らし初心者の方でも安心して生活することができます。
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